生涯学習 社会人大学の勉強ノート

1 法という制度がどのようにして出来上がってきたか

法の網の目
法というものが成り立って人間社会ができる。法の意義

 

古代ローマの格言
社会あるところ法あり
集団の中では一定の社会秩序(チンパンジーでも)

 

BC21C 古代シュメール ウル・ナンム法典
BC17C 1750 古代バビロニア ハンムラビ法典
BC5C 古代ギリシャ、ローマ 都市国家慣習法 12表法
BC3C 古代中国 律令格式
AD7C イスラム 法整備

 

古代ギリシャ7賢人のひとりソロン
「法とは蜘蛛の巣に」

 

法の網による自由、安全と様々可能性の保証
権力乱用のストッパー
 上からの権利の制約ではない。日本人は特に。中国からの儒教、中央集権的な政府、戦前の天皇制の時代。

 

 法の尊重は、上からの命令ではなく、他人や社会全体への尊重

 

社会で生きることの支えになっている。下支えになっている。
自由、平等の秩序の網の目でもある。

 

2 法の支配(rule of law)という理念の確立

ジョン・ロック 17C 統治二論

 

法が終わるところ専制がはじまる
法がすべての適正な人間関係を統御している。

 

法の支配の背景
・思想的背景
・・自然法の考え方
・・・古代ローマのストア学派 BC1C AD4C 宇宙のロゴス(法律)と人間
・・・・・アバテイア(無情動) アタラクシア(心の平静)
・・・トマス・アクイナス13C 神が人間に与える(ロゴスとは神だ)
・・・人間の法律は、神の自然法に従う
・・ルターの宗教改革
・・・人間の心の中に神(自然法)がある。
・・ロック
・・・自然権は神から。生命、自由、財産
・・・自然権の保全が政府の役割、義務ではなく権利だ、と

 

・歴史的背景
・・イングランド、自由の保証
・・・マグナカルタ13C
・・・17C 古き良き法
・・・・王といえども破れない
・・・議会が法を確認する
・・アメリカ
・・・独立
・・・イングランドには法の支配はない。国外には自由の保証がない
・・・18Cトマス・ペイン
・・・・コモンセンス
・・・・・権力は基本的に悪である。
・・・・・明確に、明文化して権力を縛る必要がある。
・・・・・憲法が必要である。

 

法の支配は法治主義とは違う。
法の支配という考え方には、主権者を越えた法がある。

3 法と社会の関係

制定法イギリスでも進む
1787アメリカの憲法、世界初
フランス、ナポレオンの民法、刑法、訴訟法
ドイツで進む
日本、明治維新。ドイツを模倣した。
革命、体制転換では制定法が重要な役割

 

法と法律(制定法)は違う。
法、自然法と実定法(制定法を中心)
コモン・ロー慣習法、判例

 

法律だけが法ではない。

 

ヨーロッパ
法( jus recht droit )は、秩序と権利を意味する
アメリカ
ルールは法律を含む
スタンダード、指針、原理など

 

日本は中国の律令の影響、武家法の考えで「お上が与える」
明治維新「天皇が法を与える」

 

法が法律であると考えやすい歴史的な理由がある。
実際的な理由もある。新しい社会問題には新しい法律が作られる。

 

社会あるところに法あり。

 

自由、平等、友愛という価値。
人間社会では、この価値の実現が重要であり、そのために法律を作る

まとめ

・法とは網の目のようにして人間社会に行きわたっている。古来から現代まで
・法の成り立ち、近代から現代では、法の支配という理念でまとめられてきた
・法というものは広い意味で考えるべき。法は法律は支える目的。法律は法の目的を達するためのもの。

 

 

担当の先生
長谷川 晃 北海道大学教授 法学博士

おまけ 法の帝国

法の帝国 ( Law's Empire ) 1986年 ロナルド ドゥオーキン(アメリカ)

 

「等しい尊重と配慮」の原理
社会全体の利益や効率的な富の配分を追及する立場に対抗する

 

そこに法の本来の姿、理想がある。と主張している

 


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